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教育長の部屋

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更新日:2020年6月15日更新

教育長の部屋

北谷教育長

 「教育長の部屋」にアクセスいただき、ありがとうございます。
 令和2年3月初めから新型コロナウイルス感染拡大防止のために始まった市立学校の臨時休業では、たいへん長期に渡り、保護者の皆様をはじめ関係する皆様方にはご理解とご協力を頂きましたこと、まずはお礼申し上げます。ありがとうございました。
 また、学校以外の施設である図書館や公民館などの利用においても、イベント等の延期や中止、休館等の対応をさせていただくなど様々な制限の中での活動をお願いしてまいりました。市民の皆様には、大変ご不便をおかけいたしましたが、このことについてもご理解とご協力を頂きましたこと、あわせてお礼申し上げます。6月からは、感染予防を行いながら段階的に再開を始めておりますが、まだまだ終息への道のりは予断を許さない状況であり、引き続き皆様にはご不便をおかけいたしますが、よろしくお願い申し上げます。

 さて、本市では、平成10年12月2日に「古都奈良の文化財」が世界遺産に登録されました。それを受け、平成14年12月2日に「奈良市教育憲章」を制定いたしました。その教育憲章には、次のように記されています。

「奈良市教育憲章」
 奈良は、国際文化観光都市、世界遺産のあるまちです。
 平城京の昔から、悠久の歴史を経て、今に受け継がれてきた多くの文化財や伝統に大きな誇りをもち、大切に守り、未来に引き継ぐ責任があります。歴史や文化そして伝統が正しく受け継がれ、さらに新しい文化を創造するには、教育の力が重要です。私たち奈良市民は奈良の教育を考え、未来に羽ばたく子どもたちの心身の健全な発達を支えなければなりません。そのためには家庭・学校・地域の連携が何よりも大切です。
 奈良市は、ここに教育憲章を制定して「教育のまち-奈良」をめざします。

 本市では、ここに示されているように、学校は家庭や地域と連携し、世界遺産のあるまち「奈良」の特色を生かした教育を行ってきました。また、近年はICTの活用も積極的に行い、5月の臨時休業中には学校や市教育委員会と家庭とを結ぶオンライン授業も行い、在宅の中での学習の保障にも努めてきました。こうしたICTを活用した学びの姿は新型コロナウイルスの第二波、第三波に備えるためだけのものではなく、Afterコロナと呼ばれるこれからの新しい生活様式の中で、子どもたち一人一人の主体的な学びを支えるための教育の形として推進していきたいと考えています。
 子どもたちは、先の見えない正解のない社会の中で生きていきます。そのためには、既成の概念を打ち破り、新しい価値観をつくっていく力が求められます。どのような変化にも柔軟に対応し、周りと協働して課題解決を図っていく力も必要です。そうした力を育んでいく新しい教育を実現できるよう、全力で取り組んでまいります。
 また、教育委員会では、学校教育に加え公民館などを活用した生涯学習や図書館を中心にした子ども読書活動の推進、文化遺産の保護と継承、保存と活用にも力を注いでおります。次代を担う子どもたちの育成と生涯学習、そして歴史的な文化遺産の保護と継承をはじめとする文化振興等、本市の魅力ある教育をより発展させ、市民の皆様が豊かな生活を送ることができるよう、誠心誠意努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

令和2年6月12日       

奈良市教育委員会教育長 北谷 雅人

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