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全館空調が注目されています。

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コロナ禍で在宅時間が増える中、戸建て住宅の全館空調システムが注目されているみたいです。

全館空調システムは運転起動時にもっとも電力を消費し、つけたり消したりするよりも24時間稼働していたほうが電気代が抑えられるようですが、在宅時間が多いことで節約できるのでしょうね。

風呂場などを含む室内の温度が一定で、夏も冬も過ごしやすく、最近では断熱技術の進化で電気代が抑えられるようになったそうです。

各部屋にエアコンがないので、お部屋がすっきりとしますし、吹抜けや大きな窓を設置したり、間取りにも自由度が生まれます。

いいことばかりに思える全館空調ですが、もちろんデメリットもあります。

●イニシャルコスト(初期費用)が高い

全館空調を導入するときの初期費用は、200万円から300万円とされています。一方で、個別空調は高い値段で売られているものでも30万円程度なので、仮にリビングや寝室など4か所に設置した場合でも合計で120万円です。初期費用に関しては、全館空調の方が圧倒的に高い、ということは覚えておいてください。

●年に1度のメンテナンスが必要

全館空調は年に1回程度、専門業者に依頼してメンテナンスをする必要があり、約5万円の費用が掛かります。個別空調は定期的に掃除をしていれば、セルフチェックでも問題ありませんが、全館空調はどうしてもプロの力を借りることになります。

●壊れたときは初期費用と同じコストがかかる

個別空調・全館空調ともに、寿命は大体15年から20年ほどと言われています。注意したいのは、全館空調だと本体が壊れたら家中の空調機能がすべて止まってしまうということ。また、修理に必要な費用も配管などを除いた初期費用と同程度掛かるので、かなり高額になります。新築時に導入する場合は、ハウスメーカーが保証期間を設けていることもあるので、事前にしっかりと確認しておきましょう。

●部屋ごとに室温を決められなくなる

お家全体の温度調整を1台の空調設備で管理するため、基本的に各部屋の室温を個別で調整することができません。2℃程度ならば調整できるものもありますが、取り扱っているのは一部メーカーのみです。そのため、家族間で快適だと感じる室温に差があると、オフィスで起こるような“エアコン温度戦争”が勃発する可能性があります。それを防ぐには、個人で使うための電気ストーブや扇風機などがあるといいでしょう。

●冬は室内が乾燥する

全館空調はエアコンの一種です。冬場に暖房をつけたままにしておくと、部屋の湿度が下がって空気が乾燥してしまうので、加湿器は必ず用意しましょう。全館空調自体に加湿器の機能が備わっているものもありますが、現在発売されているものは、あまり効果を期待できません。特に寝室やリビングなどには、加湿器を用意することをオススメします。

全館空調をお得に使う方法! コスト削減のコツとは?

全館空調のランニングコストを抑えるためには、太陽光発電やエコキュートを併用するのがポイントです。
これは、電気の自給自足や安価な電力を使用することで省エネルギー化を目指すZEH(ゼッチ:Net Zero Energy House)という取り組みの一種に当たるのですが、全館空調を導入するのであれば、意識してみると良いでしょう。太陽光発電で全館空調の電力を補ったうえで、エコキュートで月々の光熱費を節約すれば、個別空調と同程度、もしくはそれ以下の費用で全館空調を稼働できます。

新築住宅を建てる時には、検討してみてはいかがでしょうか。とはいえ、太陽光発電システムも費用面で簡単には設置できませんよね。ZEH住宅の費用が下がることを期待しています。